2009年6月例会レポート

6月20日(土)午後1時30分より、徳島県身体障害者交流プラザ2F会議室において、徳島県難聴者と支援者の会6月定例会が行われました。

 今回は新しいゲストが数名参加頂け、当初の予定では欠席者の連絡もあったので、人数が少ないのではと思っていましたが、急遽椅子の準備をして、いつも以上の出席者となりました。
 

 夢は想い続ければ必ず実現するもの・・・・今回の例会ではその様な一場面もあり、感動的な内容になりました。

 難聴者の会員の一人が、昔大変お世話になった要約筆記をして頂いていた方に、どうしてもお会いをしたいと想っていたのですが、現在は兵庫県に居るらしいとの情報のみで連絡先が分からず、諦めかけていました。
 前回(5月)の例会の時に、たまたま三ノ宮(兵庫県)の方から、要約筆記の現場見学や交流会をしたいと、数名の難聴者と支援者がナシの会の例会に来てくれました。

 そこで事情を話し、ぜひその要約筆記者を探して欲しいと依頼をし、この事をきっかけに、連絡をとる事ができ、今回の例会にその方が参加をして頂けるようになったのです。

 その方は、徳島県で行われた、第二回の要約筆記者要請講座受講生で、県内で活躍され、その後大分県、兵庫県と転居をしながらも、その土地その土地で難聴者支援の為の要約筆記活動を続けられ、大分県に転居の折には「要約筆記の女神が来県」の見出しで、新聞にも取り上げられたそうです。
 当時の要約筆記の活動内容や、阪神淡路大震災時の難聴者被災の様子もお話いただけました。
 「難聴者と支援者が一緒に協力をして会の運営しているのは、とても素晴らしいことです。私が望んでいた理想の形です。これからもぜひ頑張ってください」と、女神から激励の言葉を頂いて、閉会となりました。
 その他の会員の皆さんからは、会場が狭すぎるので、広い所を用意して欲しいとの要望があり、できるだけ対応したいと考えています。
 また、耳マークのロゴ入りTシャツやベストを作って欲しいとの要望もあり、会費の一部を使って製作する事にも賛同を頂けましたので、早急に調査をする事になりました。
 8月2日に市内で災害に対応した訓練が行われる予定で、その訓練に参加する方向で調整する事にもなりました。
 参加の方法は現在は未定ですが、耳マークの旗等の設置、耳マークのTシャツ又はゼッケンを付けた会員の参加、現場で要約筆記者からの情報提供を受けるデモなど、難聴者と耳マークの存在をアピールできればと考えています。
 本会の大きな活動のひとつとして、耳マークの啓発があります。
今回は県内の旅館やホテルにコンタクトをとり、耳マークの掲示をお願いするのと共に、緊急事態が発生した時にチャイムや電話では聞こえず、避難誘導が遅れる可能性がある事を理解していただき、視覚や振動により連絡が取れるアイテムの導入も合わせてお願いに行く事になりました。
 これについても良いご報告ができるように頑張ってみます。
週末ストレスから開放されていたFe記 

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2009年総会・5月例会レポート

200905165月16日(土)午後1時30分より、徳島県身体障害者交流プラザ2F会議室において、徳島県難聴者と支援者の会の総会が行われました。
会員数は25名(4月1日現在)となっていますが、総会の出席者は19名であり、会則に記載の過半数の出席をもって成立する規定を満たし、本総会は成立して始まりました。

開会のことばに引き続き会長あいさつの後、小西議長が選出をされ、議事が行われました。
議事の内容は
①平成20年度事業報告
②平成20年度決算報告
③平成20年度会計監査報告
④平成21年度役員改選
⑤平成21年度事業計画
⑥平成21年度予算
となっており、滞りなく議事は進行されました。
(下記に、平成20年度事業報告および平成21年度事業計画を記載しておきます。)

その他の議事では、会費の金額が少な過ぎるのでは?との指摘がありましたが、議論の結果、今年度は据え置きの年会費¥1000、10月以降の入会¥500となりました。
また、慶弔に伴う出金については、明確な金額設定をせず、事例が発生した時に役員の協議によって決定をする事になりました。
(下記に、平成20年度事業報告および平成21年度事業計画を記載しておきます。)
 その後、例会を行いました。 新しい参加者もきて頂き、会員登録もして頂きました。
恒例の、近況報告を皆さんひとり一人から話して頂き、興味深く聞かせて頂きました。
病院で内視鏡の検査を受けたときに麻酔を使用して、気が付いた時には検査が終わっていた方のお話には、参加者から検査方法の事前の説明は十分行われたのか?等の質問も出てきました。

要約筆記者の派遣が、障害の程度(等級)に関係なく、派遣してもらえるようになって喜んでいると言う嬉しい報告もあれば、非常に親しくしていた友人が突然亡くなり、落ち込んでいると言った悲しい報告もありました。

悲しい報告と言えば、要約筆記者としてお世話になっていた阿波女さんの突然の訃報も衝撃的な出来事でした。先月の例会には、一生懸命PCに向かって要約筆記をして頂いていた姿が目に浮かびました。

また、急性低音障害型感音難聴になって、難聴の方が絶えず感じている不快な感や聞こえの不自由さが少し理解することができた会員さんもいました。

20090516_1近況報告が終わった後で、ワイヤレス玄関チャイムの紹介がありました。特別な商品ではなく、一般的な量販店で売られている物で(¥2000程度)、押しボタンは玄関先に両面テープで取り付けるだけで、ワイヤレス(無線)で使用することができます。音(チャイムやメロディー)と光(小型のフラッシュ)で、来客を知ることができる価格の割には優れものです。

これをベースに、パトライト(赤色回転灯)が連動する方法を研究することになりました。次回の例会で発表予定です。

例会の後半には、兵庫県から要約筆記の勉強のため来県したグループが例会を覗きに来ていただけ、例会終了後には交流会を行い、色々な情報交換がなされました。

  20090516_2

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2009年4月例会レポート

4月18日(土)障害者交流プラザ2Fの会議室で4月の例会が行われました。

 例会では、先ず最初に皆さんからこの一ヶ月に起こった、近況報告を聞かせていただく事から始めるのが恒例となっていて、今回も同様にスタートしました。

 お話を頂ける皆さんからは、先月の例会を兼ねた徳島県防災センターで行いました、災害時における難聴者支援の意見交換会のことが話題に上がり、防災に関する意識の高さや、必要性を感じられている事が良く伝わってきました。

 また、4月5日に行われました、徳島公園でのお花見の感想も多くの方々からお伺いをする事ができ、楽しかった時間を思い出すと共に、準備等でご苦労を頂けました関係者の皆様に、改めてお礼を申し上げたいと思います。

 ナシの会では、5月の例会(5月16日)を総会として、前年度の会計報告や活動報告、今年度の活動計画や予算計画が行われる事となりました。
 また、総会に伴いまして、役員の選出や会則の見直し等も予定しておりますので、ご意見のおありになる方は、ぜひご発表頂きたいと思います。
 例会の中で、難聴者(身体障害者)に与えられている制度について意見が出されました。
先ず、色々な制度があることを、当事者の皆さんが知らない(情報を持っていない)事が一番の問題ではないのか?どうして誰も教えてくれないの?という意見が多く出されました。

 現実問題として、私達が知らない制度がたくさんあると思います。(支援や免除等)しかしこれは、誰も教えてくれるものではなく、自分から調べて利用したい人は利用する制度であり、積極的に教えてくれるものではありません。

 その様な制度やサービスを紹介してくれる所はありますが、やはりそこまで出かけていって自分で聞きに行くしか方法は無いようですね。

「あなたは難聴者ですから、これとこれとこれが利用する事ができます」と県や市町村が連絡をくれれば良いと思うのですが、残念ながら期待をする事はできません。

 皆さんが入手した情報を、ナシの会の例会やメール通して共有していく事が、一番の得策と思います。今後も本会はこの様な情報保障も続けて行きたいと思っています。

 例会の中で、レクを増やしたらどうか?というご意見も出てきました。
当初は、隔月で研修会・レクを行う予定でしたが、最近は研修会中心でちょっと硬い感じで進んでいましたので、今年度はレクを多いに取り込んで、楽しい例会に心がけたいと考えています。

という事で、早速6月の例会を、県南美波町阿部1泊研修しかも宿泊費ナシの会負担!というのを計画していますので、ぜひご参加下さい。

http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/04/2009_1239931753.html

ここの会長さんが、
「今まで何も良い事をしてきていないので、難聴者の皆さんにお役に立つことがあれば、ぜひお手伝いをしたい」  と仰っていただけています。

 今年度も引き続き、耳マークの普及啓発活動と要約筆記者養成の活動を中心に据えて、皆さんで協力しながら楽しく更なる難聴者福祉の発展を期待して閉会となりました。

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H21お花見会

お花見をしてきました!(徳島城公園にて)

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ナシの会では、4月5日(土)に、恒例のお花見を行いました。

参加者は10名で、3時間程度満開の桜の下で、楽しい時間を過ごす事ができました。

今回は、本当に満開の桜の真下に場所を用意していただけ、満喫する事ができました。
お弁当も、綺麗で美味しい物を御用意いただけ、準備をして頂けました会員さんに、心よりお礼を申し上げます

 何名かの会員さんは、途中で抜け出し、映画「おくりびと」(字幕付)を徳島ホールへ見に行かれましたが、その後もワイワイがやがやとお花見会は続きました。

後で映画に行かれた方にお話をお伺いしましたら、映画館は超満員で、階段に座ってご覧になったそうで、人気の高さに驚かされました。

驚かされたといえば、お花見グループの方も、急に「号外」が飛び込み、一時徳島公園は騒然となりました。
内容は「北朝鮮ミサイルを発射」の記事です。

会員さんの一人が冗談で

「ここの公園に落ちたらどうしよう・・・」

すかさず「大丈夫、落ちるとしても裏山だろ!」・・・・・・

どちらに落ちても、木端微塵じゃ!!

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いつも喋りの会員さんが、今日はやけに静・・・
よくよく事情を聞いてみたら、極度の二日酔い!
そういえばお弁当も食べてないなぁ

後で聞きましたが、幹事の会員さんが御用意して頂けた暖かいお茶が、二日酔い解消にとても効果的だったそうです。
その後段々と喋りが復活!!

 幹事さんが耳マークのチラシや旗を御用意頂け、しっかりと「耳マーク」の啓発活動も兼ねたお花見会を行う事が出来ました。

お世話を頂きました、会員の皆様、本当にお世話になりました。

お陰で、今年もまた楽しいお花見を行う事が出来ました。

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災害時における難聴者支援について  意見交換会開催

難聴者が訴える、難聴者のための支援体制

20090321

少し間違いがあるようですね。 住民・・・→難聴者
手話通訳者・・・→要約筆記者
まだまだ難聴者=手話通訳のイメージなのでしょうか?

3月21日午後1時半から北島町の県立防災センターで、「災害時における難聴者支援について」の意見交換会を行いました。

徳島県や鳴門市・徳島市・小松島市・阿南市等の行政担当者や、県議会・市議会関係者、各関係団体の方々60名以上がご参加頂き開催されました。
前半に行われた館内説明・見学・体験では、字幕やノートテイクの情報保障をつけながら地震時を想定した映画を観た後、地震体験、消化体験、煙体験をしました。

後半の「災害時における難聴者支援について」意見交換会では、徳島県の災害時における支援マニュアルの説明や県立防災センターの概要と役割、特に南海地震について説明がありました。

その後、被災地における難聴者の実態、全難聴の災害時支援対策紹介、難聴者が望む災害時支援対策紹介、難聴者のための災害に対する備え等について、過去の災害事例を紹介しながら説明をしました。

難聴者の皆様は、他の障害を持つ方々と比べ、非常に分かり難い障害と言われています。その為特に災害時に配慮をされない可能性を払拭する事ができません。
「耳マーク」をシンボルマークとして、災害時の支援方法を、難聴者自らが具体的に訴える事により、本当に自分達に適した支援対策やマニュアル作りが行われて行く事を期待して、今後もアピールして行きたい考えています。

当日報告された内容の一部を、掲載していますのでご覧下さい。

難聴者が望む災害時の支援方法
○ 災害が起きたとき、支援の中心や情報の発信源となる場所へ耳マークの掲示(旗やパネル)
○ 被災した難聴者が、現在の状況を聞ける人(場所)を明確に表示。人であれば、支援者は耳マークの腕章をつける。
○ 被災した難聴者も、耳マーク(腕章、プラカード等)を身につけ、難聴である事をアピールし、情報提供に配慮してもらう。
○ 支援できる分野ごとに色・マークを付けた帽子・ジャンバーを用意(難聴者用の支援者には耳マークを付ける等)
○ マイク・メガホンなどで放送することは視覚的にもわかるように行う。
○ 誘導中なども文字での案内。(なぜ誘導させているのか、どこを通ればよいのか)
○ 現在の水道・ガス・電気などライフラインの状況が避難場所やネットで視覚的に分かるように掲示。
○ 自分も筆記用具を携帯するが、セーフティ関係者は携帯。 
○ どの人が、どんな説明をして、どんな担当をしているのか腕章などで視覚的にもわかりやすく。
○ 災害時、避難所においては、難聴者が食料などの提供、医療などを受けられないことのないように、難聴者のための要望を受け付けてくれるスタッフを置く。(要約筆記者の配置がもっとものぞましい。)
○ 筆談用の用紙とペンなども各避難所に用意
○ 被災者の対応にあたる市町村の窓口には要約筆記ができる人を速やかに配置。
○ ホワイトボード(持ち運び可能なもの、マジック、要約筆記用の用紙)を用意。
○ 健聴者とは別に難聴者専用の掲示板の設置。
○ ボランティアスタッフへの、難聴者への対応の仕方、耳マークの周知等の教育
○ 今回の話会いをもとに、県の防災センターで難聴者のための防災マニュアルの編集をして、難聴者に配布してくれるよう検討してほしい。
○ 非常時の電子メール一斉送信システム構築
○ 避難所等での音声、・聴覚情報の併用を徹底
○ 県聴覚者災害対策本部の立ち上げ
○ 聴覚障害者用避難所へのFAX、字幕番組受信テレビ等の情報機器設置。
○ FM多重放送を活用した電光掲示(パパラビジョン等)を避難所等に設置。
○ 災害時に対応した、避難訓練等の計画の中に難聴者に対するプログラムを入れ、実際に訓練をして、自分の動きを確認する。
○ 事前に、緊急時の連絡網を複数回線つくり、定期的に運用してみる。(被害が小さければ身近な連絡網、大きければ被災地から離れた連絡網)
難聴者のための災害に対する備えについて
〈災害前の対策〉
1. 国や行政
○ 関係機関や地域住民と連携が図られた支援体制を整備する。
○ 情報、連絡がスムーズに伝わるような情報伝達網をつくる。
○ 災害支援の中核をなすボランティアの人々を育成する。
○ 難聴者でも自力で非難できるような、優しい環境作りを行う。
○ 小学校区程度の大きさで、地域や行政の人たちと連携して対応ができるように、支援システムを作っておく。(聴覚障害者がどれくらいの人数がいるかや、どこに避難すれば言いかを前もって決めるなど)
○ 聴覚障害者についての調査を行うとき、また災害時に支援者にその情報を提供するときは、個人情報を   取り扱うことになるので充分注意して行う。
○ 防災訓練を行う。
○ 防災訓練を行うときは、要約筆記者を交え、災害直後だけでなく、災害後のことも念頭に入れて訓練す    る。
○ 災害時にすぐに派遣できるように、要約筆記者の組織と連絡を取り合うようにする。
○ 災害時に使用すると予想される、専門的な用語説明等の処置(パンフレット等)

2. 個人
○ 近所の人に、災害時に何が起きたかや、避難場所を知らせてもらうようにしておく。
○ 防災グッズの中に以下のものを入れておくようにする。
○ ワンセグ携帯(これは袋に入れず、常に持っていけるようにしておく)
○ 見えるラジオ(文字がテロップで流れるラジオ)
○ 予備の補聴器(以前使っていたものを手入れしておく)
○ 充電器や電池
○ 筆談用のメモ、ボールペン、マグネット版
○ 耳マーク(カード、腕章、ハンカチ等)
○ 自分たちが災害時に弱者になることを自覚、認識しておくこと。
○ 災害時用のメーリングリストをいくつか作っておく。

〈災害時の対策〉
1. 国や行政
○ 震源地や、地震時の津波の情報など最低限のことをすぐに字幕放送や文字放送で流すようにする。
○ 速やかに、要約筆記の団体を安全を確保しつつ、被災地へ派遣する。
○ 臨時的に手話ニュースや字幕ニュースを増やす。どんな簡単なことでも、走り書きでもいいので伝える。
○ 地震などの災害は体感できるが、津波や原発事故などはニュースを見るまでは分からないので、こういう災害のときは、しっかりとテロップや字幕放送を流す。
○ 難しい用語(臨界や中性子など)は説明が分かるように文字で伝える。(危険さが分からずに原発事故のときに外に出た災害弱者が大勢いた。)
○ ライフラインの支援情報は聴覚障害者にもしっかり伝わるように、掲示板にいつどこに来るかをあらかじめ掲示しておくと同時に、聴覚障害者に伝える担当の人を決めておく。
○ 聴覚障害者に対して支援活動を行うときは、ゆっくり、はっきり、口を見せて、絵も混ぜながらコミュニケーションをとるようにする。
○ 臨時的に聴覚障害者でも使用可能な公衆電話を取り付ける。
  
2. 個人
○ 耳マークをつけてはっきりと、自分が聴覚障害者であることを示す。
○ 災害時、自分の普段の避難場所や、連絡の取り方などを近所の人に伝える。
○ なるべく一人で行動せず、耳マークをつけている人たちと一緒に行動すると一、情報を聞き逃しても他の人から伝わってくるので安心できる。
○ 聴覚障害者宅のドアをたたいたが反応がなく諦めたこともある人がいる。実際    
  は家の中に被災者がいた。自分の生存を知らせる簡易式のボタン式発信機などを持っておくと、このようなことに対応できる。
○ 聴覚障害者が、別々に何度も何度も、支援者の人たちに説明を求めに行けば、支援する側に負担がかか り、ひいては自分たちにも負担がいくようになる。自分が障害者だからといって、何でもかんでも支援者たちに 頼らない。ある程度のことは自分たち仲間内で処理できるようにする。

ひとつの災害後はひとつの災害前である。災害の処理が終わりある程度落ち着いたら、被災地が中心となり話し合いを行い、問題点や不満をどんどん挙げて、解決することが大切である。

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2009年2月の例会レポート

2月28日(土)、午後1時30 分から4時30分まで、障害者交流プラザ2F会議室で本会の例会が行われました。

今回は、新しい方が3名参加をしていただけ、段々と人数も増えてきました。2Fの会議室は本来18名収容の会議室ですが、そこに無理やり椅子を運び入れ、最近は対応する事が多くなってきました。 会員さんが増えていく事は、本当に嬉しい事と思います。

今回の例会は、通常と少し違って、先にNPO法人文字情報支援ひこばえ、大平会長の講演を聞き、その後、近況報告、議事へと進んでいきました。
(大平会長の講演内容は、下記に掲載しています。)

この近況報告は、毎回楽しみにしている時間です。今回も色々なお話をお伺いする事ができました。
遠い所から来て頂いている若手のホープは風邪をひいていたり、仕事が忙しかったとか。徳島駅前を中心にユニバーサルデザインの調査を行ったとか、郵便局に耳マークを設置してもらった、住んでる所が皆さんから遠いと思われているが、実は25分で徳島市内まで来れる!
病院で遭遇した難聴者に優しくない場面の報告や、銀行での対応が最近良くなった、始めて来たが良い雰囲気で今後も参加したい、など色々なお話をお伺いする事ができました。

「この会に参加した時は、聞こえを気にすることなく話をしたり、話を聞いたり出来るのでホッとする」と言うお話がありました。嬉しいご意見の反面、日々の生活の中では苦労されたり、絶えずストレスを感じている事を改めて認識をしました。

議事では、3月3日耳の日の活動を、徳島駅前でのチラシ配りと耳マークの啓発活動に決定しました。(HPの記事を見てください)

また、3月21日県防災センターで行われる、災害時の難聴者支援の会議については、出来るだけ多くの方々に参加を呼びかける事となりました。

NPO法人文字情報支援ひこばえ、大平会長の講演内容

要 約 筆 記 の 話  
平成21年2月28日 難聴者と支援者の会例会にて 

こんにちは。ひこばえの大平です。

 今日の例会で要約筆記の話をしてもらえないかと会長さんから言われましたので、例会の貴重な時間を40分ほどいただいて要約筆記にまつわる話をさせていただきます。
よろしくお願いします。

 さて今もスクリーンに次々と文字が出ています。文字表示は聞こえる・聞こえないにかかわらずよくわかり、このごろでは日常生活で文字で表されるものが少しずつ増えているような気がします。

 マクドナルドやモスバーガーなどでは、ずっと前から商品の写真と名前が印刷された注文案内がカウンターごとに置かれているので指し示すだけで注文できます。

 先日、派遣先の待合室で患者さんの話が聞こえてきました。
「先生がチョウオンパをとるって言うけん、腹かと思うたら胸だってなぁ」
超音波を腸音波と思った患者さん。
先生も書いてあげればよかったのに、と思いました。

 また、昨年末に流行語大賞となった「アラサー・アラフォー」ですがこれを私の夫は「あらかたサーティ・あらかたフォーティ」の略だと思い込んでいたらしいのです。
この場合は文字で表してもわからないので、言葉の意味を理解していなければこんな勘違いとなってしまいます。

 要約筆記はご存知のように、話の内容をその場で要約して伝えることで、話し言葉をそのまま書いたりパソコンで打ったりすることではありません。
 話す速さは、書いたり打ったりする速さよりも数倍も速いけれど要約すれば内容は伝えられます。

 とはいえ要約筆記で「笑い」をその場で伝えるのは、今のところ不可能に近いです。
すみません。
 要約筆記の性質上、話し終わりと書き終わり、パソコンの場合は話し終わりとスクリーンに表示されるまでにどうしても時間差が生まれます。
 この時間差をいかに縮めるかが「同時性」でそのための工夫や練習を重ねていますが残念ながらまだ・・・です。
 笑いにはその上に、話し手の声音や表情、間(ま)といったものまでも含まれます。

会議や講演、教育の場といった内容が重視される場面では要約筆記が広まってきました。

 落語や漫才など表現が大切な場面ではその場で、というよりビデオやDVDなどで映像とともに字幕つきで楽しんだ方が面白いということになります。

 では話す速さと書いたり打ったりする速さはどれくらい違うのかと言うと1分間に何字書けるか、打てるか。 ふつうに話す速さ 1分間に約300~350字 ふつうに書く速さ 1分間に約60~70字 ふつうに打つ速さ 1分間に約120~180字 (漢字かなまじり文での平均速度)
ただしミスタッチがないこと。
 頭の中で整理した上で打つなら、 このくらいがもっともよい数。
200字以上打つ人は、ほとんどいない。 ということは話し言葉をすべて入力できる人は、 まずいないということになる。

 手書きなら1分間に60~70字、と言われてもピンと来ないと思います。
それで実際に自分は1分間にどれくらい書けるのか、ここで書いてみませんか。
これは要約筆記の講座の定番メニューです。お弁当には玉子焼きといった具合の定番です。

書く文字は今からスクリーンに出してもらいます。

  ナシの例会2月終わり

10文字あります。
漢字、カタカナ、数字が混じっています。これを1行の終わりの「り」まで書くと、続けずに次の行にまた「ナシの・・・」と書く。
これを繰り返して何行も書いてください。

  ナシの例会2月終わり
  ナシの例会2月終わり
  ナシの例会2月終わり
  ナシの例会2月終わり

1分間を計ります。
1分が来ると要約筆記のみなさんが肩をたたいて合図しますのでペンを置いてください。

小学4年生の子どもたちに、これをやってもらったことがあります。大人と同じくらいの速さでした。おどろきました。子どもだから書くのが遅いということはないのですね。

話し言葉との速さの違い→ 内容はすべて伝えたい→ 要約

要約筆記者は、こんなふうに要約する勉強をしています。


「もう何年ぐらいお住まいですか」 「そうですね、引っ越してきたのは娘が生まれた年でしたから、かれこれ20年近くになりますか」
   
 →「何年お住まい?」
  「20年近く」

 →「何年お住まい?」
  「娘が生まれた年だから、かれこれ20年」

このように要約筆記者は、聞いたことをひたすら頭の中でまとめて、書いたり入力しています。
その間は無愛想で無表情です。あるいは何事もないような涼しい顔だったり。
でも要約筆記者は心の中でレスリングしています。
何と格闘しているかというと、話の速さと文字にできる速さとのはざまで、伝えたいのに話に追いつけないというジレンマです。
逆に要約筆記者にとって、まれに「話が見える」という時があります。
知っている話、または好きな分野の話はわりとスムーズにまとめていけるものです。
こんな時は頭も指先もよく仕事をしてくれます。
だから要約筆記者は事前情報を探したり集めたりして派遣に臨みます。
このごろはインターネットで講演録などが見られるのでとても便利です。
私も以前、講演のノートテイクの時、前もって講演録を読んでいたらたまたまそれと同じ内容の講演で、とてもよく「話が見えた」ことがあります。

そんなこんな要約筆記者の気持ちを表した川柳を5つ紹介します。

 要約という短くて重きもの正確に書いたつもりが意味不明
 浮かびこぬ文字にひま取りしり切れトンボ
 読みやすく書けてにっこり新人さん
 パソコンに全力集中家事手抜き

パソコンの普及で、急速にパソコン要約筆記が広まっていますがパソコン要約筆記は要約筆記の歴史の上にあります。
速記式とかリアルタイムの字幕入力に関わる人は、目の前に聴覚障害の人がいません。
厚生労働省のカリキュラムに関係なく仕事をしています。

パソコンは講演会や会合などでは、手書きと比べて情報量が多く、均質な文字で読み疲れがないと言われます。
一方で、大学の講義などでの化学式や数式には向いていません。
でも今は向いていませんが、そのうちにパソコンノートテイク用に数式を得意とするソフトが
当たり前に使われるようになるかもしれません。

日本語の文は漢字かなまじりで成るため、パソコンは思いもよらない変換をしてくれます。

では最後に
「笑ってください 誤変換」

☆ 縦覧謝辞券(どんな券?)
⇒ 銃乱射事件

☆ 次官が会っていいね

  (接待? ワイロ?)
⇒ 時間があっていいね

☆ 縮小パレード見に行くぞ!
  (予算がなくなったの?)
⇒ 祝勝パレード見に行くぞ!

☆ ナイス茄子入り(どんな料理?)
⇒ ナイスな推理

☆ 備えあれば売れ伊那市
  (市を売るって?)
⇒ 備えあれば憂いなし

☆ はっと離散と
⇒ 服部さんと

☆ 娘の乳 (えっ?)
⇒ 娘の父

☆ アント匂いの木
  (どんな木?)
⇒ アントニオ猪木

☆ アップだ運
  (運気は上昇だって?)
⇒ アップダウン

☆ ブラ印度タッチ
  (印度風?)
⇒ ブラインドタッチ

とりとめのない話となってしまいましたが、ご清聴ありがとうございました。
何かご質問やご意見はございませんか。
ともに活動していく上で、ぜひ聞かせていただいて勉強したいと思います。  

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徳島市民総合防災訓練(南井上地区)に参加しました。

平成21年度

20090207平成21年2月7日(日) 徳島市国府町日開 南井上小学校で行われました徳島市民総合防災訓練に参加をし、「被災の中にも難聴者がいる」事をアピールしてきました。

参加者10名は胸と背中に耳マークのゼッケンを付け、要約筆記者と一緒に、各会場を回り説明を聞きながら防災訓練に参加しました。

 一般の参加者は、耳マークや要約筆記者の事を知っている方が少なく、会場では要約筆記者の書くボードを一緒に覗き込む方や、会員がが着けているゼッケンを見て、難聴者の存在に気が付いてくれる人もおいでになりました。
今回で、今年度の防災訓練への参加は3回目になりました。
回を増すごとに皆さんへの啓発が進んできたように思います。

始めは遠巻きに見学が中心だった会員も、今回は最前列で説明を聞いたり、実践に参加したりと、だんだん厚かましく(あつ!積極的)になってきました。

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消防関係の方でさえ耳マークを知らない方がいる事も分かり、今後の活動課題も確認できました。
 天候にも恵まれ、皆さんで和気藹々と参加できた事は良かったと思います。お二人の会員さんは、今回が初めての参加と言うこともあり、興味深くご熱心に取り組まれていました。
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難聴者の世界を広げる耳マーク・要約筆記

テーマ 「難聴者の世界を広げる耳マ講師 荒川 清美氏

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社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 理事 要約筆記部長
特定非営利活動法人 名古屋難聴者・中途失聴者支援協会 理事
要約筆記等研究連絡会「まごのて」代表  ーク・要約筆記」 

皆さんこんにちは。
社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 理事の荒川です、どうぞよろしくお願い致します。

先ず、スライドを見ていただいて、その後で耳マークとは何か?なぜ耳マークが必要なのかについてお話をしたいと思います。

(スライドを見る)

耳マークの運動がはじめって30年以上経ちました。徳島でもこの運動が実を結んできましたね。
それでは耳マークの現状と課題について考えて行きましょう。

耳マークは名古屋から生まれました。難聴者は一人では行動することが難しく、家族や友人と一緒でなければ行動する事ができない場合が多いのです。そこで、難聴者が一人で病院や公共施設等へ出かけるにはどうすれば良いのかを考えた時、耳マークが生まれました。

この耳マークを見せる事によって、相手に難聴である事を理解してもらい、対応してもらう事ができるようになるのでは?と考えたのが耳マークです。耳マークは、耳の形で音が入る様子を表しています。プロが考えたデザインなので、とても好評ですね。

聞こえない人と言っても、色々な人がいます。例えば高い音や女性の声が聞き取り難い人、低い男性の声なら分かる人などまちまちです。また、聞こえないけど話ができる人、私は生まれつき耳が聞こえませんが、訓練によって話ができるようになった人など様々です。

話ができるために、本当は聞こえるのでは?と難聴者は誤解を受けやすいのです。聞こえないと言う事がどういうことなのかを、色々な所で説明をしてきたが、まだまだ十分ではありません。

皆さんもいつも悲しい想いをしながら、深い悲しみを持っていると思います。
テレビやメディアの関係で、聞こえない人のコミュニケーション手段は、手話しかないと思っている人も結構います。
社会の皆さんと、もっともっとコミュニケーションをとりたいと思っているのに、手話が出来ない難聴者には、近寄ってきてくれない現実があります。

しかし難聴者の皆さんは、ゆっくりはっきり喋る、口の動きで言葉を読み取る、補聴器で聞き取るなど色々なコミュニケーション手段を使っているので、それを認め合う事が大切なのです。

ヘレンケラーの有名な言葉があります。「見えない人は物を遠ざけるけれど、聞こえない人は人を遠ざける」と言う言葉です。一人で生活をするなら、難聴者は不自由はありませんが、社会の中で生活をすると言うことは、人と人とのふれあいなので、聞こえない人には、色々な不自由があります。

難聴者は病院等で、待たされる事が良くあります。呼ばれても聞こえないからです。看護婦さんが出てくるたびに、顔をじっと見て、自分が呼ばれていないか、必死で理解しようとします。体調が悪いので病院に行っているのに、そこで余計に疲れてしまいます。その結果、もう病院へは行きたくないと思ってしまいます。
その後、診察券に耳マークが付き、銀行の通帳に耳マークが付くようになって、やっと安心して出かける事ができるようになりました。

聴覚障害者は話ができないと言うイメージがありますが、難聴者は話ができる場合が少なくありません。そして、コミュニケーションを取りたい為に、一生懸命相手と話をします。しかし聞こえていないのです、この事を理解してもらう必要があります。
また、耳マークには、聞こえないので、書いて情報を伝えてくださいという意味もあります。

全難聴は、阪神大震災のときに補聴器を無くした人達に、補聴器を提供する活動をしました。
石川県の震災には、全難聴の本部の人達も駆けつけました。その時、被災現場で聞こえないために、救援物資を受け取れないでいる難聴者がたくさんいることを目の当たりにしました。

この時に難聴者を救ってくれるのが耳マークです。しかしまだまだ公共機関にさえ普及されていない現実がありますので、普及活動が大切と思います。

耳マークの普及は以前と比べれば非常に広がっていると思います、しかしその為に、上司に言われたから内容も知らずに置いている所も少なくありません。
以前、郵便局に耳マークの設置をお願いに行った時、「置く場所が無い・聴覚障害者が来た事が無い」と言って断られました。
「あなただっていつかは聞こえなくなるのよ」と怒ったこともありました。

今は、ぎすぎすしている社会だけど、お互いが優しい気持ちを持って、障害者ももっともっと社会に出て、聞こえない事は不自由だけど、皆さんからの配慮を頂いて楽しく生活をしていますとアッピールする事が大切です。

耳マークを普及する時に、難聴者の不自由さを社会にアピールする事も大切ですが、難聴者への配慮に感謝する事も忘れてはいけません。

耳マークの著作権は全難聴にあります。これは乱用や不本意な使用を避けるためです。
皆さん、耳マークをおおいに普及して欲しいと思いますが、その時には全難聴へ申請をしてください。
耳マークは全難聴の団体のマークでも、難聴者のマークでもありません。耳マークは社会と難聴者の間において配慮を求めるマークです。
もしも耳マークが難聴者のマークであれば、病院や銀行、公共機関に置く必要はありません。

難聴者は聞こえないことを知られるのが嫌と感じている人が多く、認めたくないと感じています。 また、皆から哀れな眼で見られたくないなど、聞こえない事に負い目を持っている人がたくさんいます。
聞こえないから、周りの人に迷惑をかけていないか?と、自分の心に負い目を感じているのです。

色々な所へ出掛けて行っても、みんなが何を言っているのか分からない、でも話がしたい、聞きたい。そこで、周りの人に「今なんと言ったの?」と聞けばその人が話しの輪に入れなくてムッとされる。これは親子でも同じです。テレビを見ている時に「今何を言ったの?」と聞いても「待ってて、後で説明するからね」と言われる。終わった後では、忘れてしまい意味がありません。
一番身近な家族にさえ配慮されていない場合があり、どこにいても苦しい思いをしています。

難聴者の中には、自分がここにいると迷惑をかけてしまうのかなぁ、と思っている人もいますが、理解者は必ずいます。難聴者の安心感のためにも、耳マークの普及は必要です。

耳マークができて30年以上経ちます。この間耳マークの普及活動は地味ではありましたが、続いてきました。難聴者のみなさんは、この耳マークが必要であるという事は認識しています。時には耳マーク普及活動を忘れて、他の活動に目を向ける事もありますが、難聴者にとって耳マークは必要なものなので、今でも普及活動は生き続けています。耳マークは難聴者の宝物なのです。

5月から始まる、裁判員制度の裁判員が耳マークを知らない、おまけに要約筆記すら知らない、分かっているのは、聞こえないと言えば「手話」だけなのです。だからこそ難聴者の皆さん、頑張って耳マークを広めましょう!

裁判員制度における要約筆記にも問題があります。要約筆記は、当然話の内容を要約して筆記しますが、裁判の時は要約してはいけません。話したままを書かなければなりません。要約すれば、筆記者の考えが入ってしまうからです。この事については、全要研と一緒に最高裁判所と交渉を続けています。

皆さんは、今後耳マークをどのような活動に続けて行けば良いと考えていますか?
色々な所に置いてもらう?・・・、そうではなくて、耳マークを置かなくても良い社会になってほしいと思っています。
誰に言っても快く筆談で応じてもらえる、そんな社会作りです。
耳マークカードを見せれば、「あっ、それならこちらへ」と言われるのは嫌です。耳マークがあるところへ、わざわざ行かなくても良い社会を作りたいと思っています。

最近は、耳マークが色々な所へ多く置かれて来ましたので、これからは難聴者の皆さんが色々なお店に出掛けていって、直接コミュニケーションをとって欲しいと思います。
そして、どのような筆談の方法が、私たち難聴者に伝わり易いのかを教えてあげて欲しいのです。
本やインターネットで仕入れた情報だけで、難聴者と対応するときは大きな声で話す、口を大きく開けて話すだけが、効果的なコミュニケーション手段ではないことを、実践を通して教えてあげて欲しいと思います。

筆談が長時間になれば、嫌がられる時もあります。特に話せる難聴者は、相手に筆談を要求して、自分は言葉で応えてしまいます。相手に要求するばかりでは嫌がられても仕方がありません。相手が書いてくれたら、自分も書く。相手が書き終わるのを待って、言葉で応える。事前に質問をメモで用意して、説明をしてもらうなど、相手の事を考えたコミュニケーションの方法は何なのかを、難聴者どうしで話し合って欲しいと思います。 そして、社会の皆さんが快く対応してくれる方法を考えて欲しいのです。

気持ちの良い難聴者が来たら、次も頑張ってコミュニケーションをしようと言う気持ちになってもらえるはずです。
難聴者はコミュニケーションが下手だから、相手に要求ばかりしてしまいがちですが、それでは理解してもらえないと思います。

これからも、次のことをお願いしたいと思っています。
一つ目は、せっかく耳マークが設置されていても、いつしか隅に追いやられて、無くなってしまう場合があります。その様な時には、「このマークは私たちにとって大切なマークで、必要です」と説明をして、正しい所に設置するように言って下さい。
二つ目は、公共の窓口等において、コミュニケーションに配慮をして欲しいと要求してください。その為にも、地元の難聴者と協力をして、どうすれば良いコミュニケーションができるのかを、難聴者と一緒に勉強して欲しい、と申し入れをしてください。申し入れが来た時には、協力するのが地元の難聴者の仕事ですよ。

耳マークが現在のように広がってきたのは、私の力ではありません。もう他界をした先輩方をはじめ、多くの人達の力を合わせた結果です。耳マーク普及啓発活動にご尽力を頂いた全ての人達に感謝をこめて、ありがとうと申し上げて、講演を終了したいと思います。本日は本当にありがとうございました。

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皆さん知っていましたか?

聴覚障害者の皆さんには、色々なサービスや税制面での減税措置がある事を知っていますか?

大いに活用して 制度充実のために貢献しましょう。

■福祉のサービスが受けられる
   行政の福祉窓口  徳島市  徳島県  
    障害者手帳  
    要約筆記サービス  
    聴覚障害者施設(プラザ、字幕ビデオ)  
    補装具(補聴器、字幕デコーダ、お知らせランプetc)  
■税金が軽減される。
    市民・県民税  
    相続税・贈与税  
    自動車取得税・(軽)自動車税  
    障害者控除  
■年金が支給される。
    障害者基礎年金  
    障害者厚生年金  
■費用が安くなる。
    国民健康保険料  
    医療補助  
    高速道料金(ETC)半額  
    航空運賃  
    旅客運賃  
    NHK受信料  
    郵便料金  
    映画館(本人と介護者1名 \1000)  
   利用料(ロープウェイ・プール・美術館・動物園など)
   携帯電話(基本料金半額)
上記の内容は一般的なものであり、手帳等級により変わります。生活環境により、サービスを受けられない場合もあります。
詳しくは関係機関や主催者にお問合せ下さい。徳島県難聴者と支援者の会にお申し出頂けましたら、調査も致します。
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