第6回 「エッ!?」の真意

施設を評価するサービス評価事業の評価員との問答の際

「スイマセン、難聴なので、声をやや大きく、はっきりとゆっくり喋って頂けませんか?大概はそれで聞き取ることが出来るのですが、どうしても意思疎通が図れないという場合は書いて頂いたら・・・」
それを伝えることで、評価員の人もこころよく納得してくれ、それなりの配慮をしてくれた。でも段々と話が進むうちにまた聞こえにくい場面があったので、その時はまた「エッ?!」と繰り返すことで、我々が聞き取りにくい時に使う「エッ?」を理解して、言い方を変えてくれたり、やや大きく喋ってくれたりした。

「エッ?!」というのは難聴者が聞き取りにくい場合や聞こえなかった場合に使う時と、聞こえたことに対して「何言ってんの?」と確認の意味やビックリした時に使う意味合いのものがあると思います。

例えば、男性が女性に告白する場面にて・・・

男性A「君のことが前から好きだったんだ!」

女性B‐①「エッ!」
「ホントに・・・?私も実はあなたのことが・・・」

女性B‐②「エッ?」
心の声:「〇ミノコ〇ガ〇〇カラ〇キダ〇〇ンダ?
なんだ?なんだ?なんて言ったんやろ・・・?」

 この時の女性B‐①の発した「エッ」っていうのはまさに、一般的に使うビックリした意味だろうと思います。実は彼女も密かに恋心を抱いていたので、突然の告白にさぞビックリしたことでしょう・・・

 一方で女性B‐②の場合は、聞き取りにくかった際の「エッ?なんて言ったのですか?」の意味であろうかと思います。聴き取れた断片的な言葉を拾って、必死に想像をしているのですが、推測することすら出来ていません。「聴こえたフリ」して曖昧に返事しているうちに、どんどん自分の意に反して、事がすすみ、やがて結婚指輪を渡される事態にまで、発展しているのかも知れません・・・(笑)

 難聴者の「エッ?」の真意を分かってもらう為には、大事な場面や聞き取りにくい場面に遭遇した時は、早い段階で配慮を申し出ることが重要だと思います。勇気を出して、その事について正直に話をし「エッ」の真意を理解してもらう事が出来たなら、あとは相手にもよりますが、大抵の人は、大なり小なりある程度の配慮はしてくれるような気がします。

 でなければ、健聴者がよく使う「エッ!」と同じような受け取り方をされて、結局2回目も同じような喋り方をされることになり、それは「はっきり」「ゆっくり」「やや大きく」とは程遠いものになるでしょう。
結果として、お互いの意思疎通やコミュニケーションにも大きく影響を与えるのではないでしょうか・・・

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