補聴器はお一人お一人の聴力に合わせて作っていく、まさにオンリーワンともいえる医療機器です。
「きこえ」そのものが復元できるわけではありませんが、適切に個別調整し、装用練習を繰り返し行うことによって、保持聴力を活かした「きこえ」が補えるようになります。
音声情報の獲得不足やコミュニケーションの障害を改善することは、生活の質(QOL)の向上につながります。そこで役立つ補聴器のためのポイントをいくつか挙げてみたいと思います。
■まず耳鼻咽喉科を受診してみましょう | |
何が原因できこえにくくなっているのかを耳鼻咽喉科の先生に診てもらいましょう。 補聴器の装用よりもまず治療が必要なケースがあります。また、補聴器装用が適当と判断された場合には適合のための処方資料を作成して下さいます。 |
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■きこえにくくなったことで日常生活上、どこでどう不便なのかを整理してみましょう。 | |
補聴器はきこえにくさを補うことで日常生活上の不便さを改善していくための医療機器です。五時゛分にとって補聴器がなぜ必要なのか、どの程度有効なのかを考える上で大切なテーマとなります。ご相談の前にご自身で一度、整理してみることをお勧めします。 | |
■補聴器はお一人お一人の聴力に合わせる必要があります。 | |
補聴器は聴力検査の結果を踏まえ、生活環境や身体の状況、種類(形)やご予算など、お一人お一人の状態を総合的に俯瞰しながら機種選定し、調整(個別適合)を行わなければ役に立ちません。特に初めてお使いになる場合には、少なくとも1週間から2週間程度は貸出をしてもらい、実際に日常生活を試してご自分で評価してみること(主観的評価)が大切です。調整(個別適合)と合わせて、装用練習を繰り返し行うことが有効な活用のための最も重要なポイントとなります。 | |
■補聴器には装用練習が必要です。 | |
補聴器は購入して装着しただけできこえが補えるようになるわけではありません。
まずはご自宅の部屋など、静かな場所で毎日短い時間で良いので繰り返し使ってみて下さい。たとえば比較的聞き取りやすいニュースを聞く時間には必ず補聴器を入れてみるといったような方法です。最初の目標は取扱いと耳への装着がスムーズにできるようになること。合わせて補聴器を通した日常生活の様々な音に少しずつ「聴き慣れ」していくこと。そうした練習を行いながら不都合があれば補聴器技術者に伝え、再調整をしてもらう・・・・焦らず少しずつ繰り返していくことがお役立ちの決め手といっても過言ではありません。 |
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■アフターケアも忘れずに | |
補聴器は精密な医療機器です。特に最近のデジタル補聴器は内部にマイクロコンピューターが仕組まれており、ほこりや湿気には弱いので、おやすみになる前などには、乾燥ケースに収納保管されることをお勧めします。また、補聴器技術者に定期点検整備をしてもらいましょう。聴力についても同様です。定期時にかかりつけの耳鼻咽喉科の先生に診てもらうようにしましょう。 | |
■その他 | |
補聴器は薬事法により管理医療機器と定められています。管理医療機器の販売にあたっては、指定の講習会を受講終了した者(医療機器販売管理責任者)を置き、所轄の保健所へ事業所として届け出ることが法律で義務付けられています。 |
※※※ メモ ※※※
お店を選ぶ一つの目安として是非参考になさってみて下さい。