定例会で話題になった!
「振動式目覚まし時計について」
難聴者のみなさん、朝はどんなふうに起きていますか?
目覚まし時計が鳴っても分からないことがあるとか、家族に起こしてもらうという方もおいででしょう。
目覚ましなしでも毎朝決まった時間に目が覚めるという人でも「明日はいつもより1時間早く起きなくてはいけない」という時には不安があるのでは。
また、時計の設定より早く目が覚めるけれど、本当は目覚ましが作動するギリギリまで寝ていたいと思っている人もいるかもしれません。(それは私)
これは、振動式目覚まし時計をなぜか2つも持っているシンによる使い心地についてのレポートです。
まずはこちら。
東京信友というメーカーが発売していた「パンチングウォッチ」です。
あくまで主観にもとづくものですので、そのへんはご了解ください。
(現在は製造停止して、別のタイプの時計を発売しているようです)
7年前に約1万円で購入しました。
利点は何より使い方が簡単なことです。
赤い針を起きたい時間に合わせてアラームボタンをオン(手前に引く)にするだけです。
あとは腕時計をつけて寝ればOK。
普通の腕時計と同じくらいの重さなので、旅行にも持って行きやすいです。
欠点としては、寝ている間に無意識のうちアラームボタンをオフにしてしまうことでしょうか。(時計のせいではありませんね)
また夏場は汗をかくので時計を巻くのが気持ち悪いということがありました。
時計をしていた部分の皮膚がかぶれてしまったことも・・・。
電池交換も素人では難しいです。
取扱説明書を持って、ちゃんとした時計屋で交換してもらった方が良いかも。
時計用と目覚まし用に電池を2つ使っているようで、寿命は1,2年だそうです。
腕時計の方に不満が出てきたので、新しく買ったのがこちらの枕の下に置くタイプ。
自立コムというメーカーが発売しています。
横11.8㎝ 縦7.1㎝ 厚さ2.7㎝なのですが、届いてみて意外と大きかったのでちょっとびっくり。
時計の上にあるボタンで起きたい時間をセットし、横にあるスイッチを「振動」に合わせて、枕の下に置いて使います。
利点としてはまず間違いなく起きられることです。
振動が腕時計よりも強力で、これで起きられないという人はいないでしょう。
枕の下にあるので、無意識のうちに目覚ましを解除してしまうこともないと思います。
欠点としては、腕時計タイプより設定方法が若干ややこしいことです。
また枕を使わず寝る人や、寝相が悪くて朝起きると枕が足元という人には向いていません。
(そういう方には布団の下に敷くタイプもあるようです)
電池は単3アルカリ電池3本で、寿命は6~8ヶ月とのこと。腕時計より短いようです。
このレポートを読んで時計についてよく分かったから今すぐ買いたい(えーウソ~)という人はホームページから直接メーカーに注文するとよいでしょう。
実物を見てから決めたいという人には、補聴器店などで貸してもらえる場合もあるので問い合わせてみてはいかがでしょうか。
私はその2の時計を、トーシンという補聴器店で数日借りてから購入を決めました。
店には在庫がない場合もあるので、連絡なしに行くのはやめた方が無難です。
事前に役所の障害福祉課などで問い合わせてみてください。
支給要件は「聴覚障害2級(聴覚障害者のみの世帯及びこれに準ずる世帯で日常生活上必要と認められる世帯)の者」だそうです。
自治体によって給付するかどうかの基準が違うかもしれません。
受け付けてもらえるようでしたら、障害者手帳、印鑑、見積書、カタログなどを持って役所に行ってください。
私の場合は「聴覚障害者のみの世帯」ではありませんが、特に問題なく申請を受け付けてもらえました。
申請後2日で給付決定通知が届き、その2の振動式時計が自己負担1割(819円)で購入できました。
健聴者が1000円くらいで買える目覚まし時計が、難聴者用だとなぜ1万円もするんだろうという気もしますが、便利な道具や福祉制度をうまく活用してみましょう。
おしまい。