第2回 山口県スポーツ交流会に参加して

初めは、この交流会に参加するのが友人ひとりだけだと聞いて、正直、
『自分も参加しなければよかったのかな~、どうせ参加するなら、香川県の皆さんが多く参加する方がいいのに・・・』  なんて思いながら、友人と一緒に高松から、高速道路で行きました。

結果からいうと、そこには、大変良い「出会い」と良い「思い出」がありました。
スポーツ交流会では、スポーツも面白い内容でしたが、「勝った負けた」で一喜一憂する・・・共に喜び、共に盛り上がる、そんな感覚に久しぶりに陥りました。
もちろん、職場や、健聴者の友人と同じようにスポーツをしたり、運動会をしたこともあります。でも、どこか冷めている自分がいて、知らず知らずのうちに心にバリアーを張っていて、
『自分は違う世界にいるんだ』と思っていました。
心の底から、『楽しむ』という感覚を忘れていただけに、余計にそう感じました。

ここでは、聴力dbの差こそあれ、難聴であることには変わりなく、遅かれ早かれ難聴であることに悩み、苦しみ、今の笑顔にたどり着いた人たちばかりなんだなぁ~とも感じました。
まあ、おかげで、僕の所属していたチームは見事優勝しましたが・・・

その後、部屋に帰り、宴会で料理やお酒を楽しんだあとに、自由交流会の前の少しの間、同部屋の皆が出て行き、部屋で独りでいましたが、その間、仰向けで天井を眺めていて、淋しく感じていた、以前の自分を思い出しました。
でも、『今は、独りじゃない!』悩みを分かち合える、共有し合える友達が、仲間が、ここには、こんなにいるんだと、感慨深く考えていました。
自分のモヤモヤした気持ちを吹き飛ばす、風になっていると、確かな自覚がありました。

その後の、自由交流会では、ざっくばらんに、語り明かしましたが、いろいろな仕事をしていたり、僕と同じような資格を持って、活躍していたりするのを聞いたりして、同じ難聴者として、いい刺激を受けました。そこでの出会いを、今後、社会でやっていく為の、糧にしたり、知恵を、もらったりして、頑張りたいなと思いました。

夜中まで及んだ語らいは、まるで、修学旅行のようで、楽しかったです。
(いつの時代も男と女が夜中に語り合う事って、少し、Hな内容だったり、初恋話だったりですね~笑)

僕は皆さんよりも、少しだけ、聴こえが良い方だとは思いましたが、それでも、難聴者としての悩みは同じようにあります。
聴こえなければ、『えっ?もう一回言って!』って臆することなく、気兼ねすることなく、言える、今の難聴友達との交流は、僕にとって、心地いいものです。

自分にとって、健聴者に求めるもの、難聴者と触れ合いたい部分なんかが、おぼろげながら見えてきたような感じでもあります。

皆さんとの『出会い』『活動』や『交流』を僕の心のオアシスにさせて頂きたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
n.t

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