2008年6月例会レポート

20080621徳島県難聴者と支援者の会 6月の例会が、21日(土)午後1時30分~徳島県障害者交流プラザ2F会議室で行われました。

今回の例会は、いつもの例会とは違い、新しく数名の方が参加して頂けたのと、県内で要約筆記をされているサークルや団体の方もご参加頂け、たくさんの参加者と内容の充実した例会になりました。

 まず、参加者全員の方から、自己紹介を兼ねた近況報告がなされ、先日行われました徳島マラソンに耳マークを付けて完走された方、最近交通事故の後遺症によって難聴になってしまった方、手書きを中心に要約筆記をされているグループの近況など、色々なお話をお伺いすることが出来ました。  

話し合いに入る前に、orange.nsさんから、日頃要約筆記や要約筆記者に対して、難聴の当事者として考えていることや感じていることが発表され、この発表を受けて皆さんからの意見交換が活発に行われる事となりました。

 参加者からは、要約筆記者派遣制度を利用したいと思う反面、派遣事業が、市町村単位で行われているため、要約筆記を受ける人と行う人が、比較的近所の方になる場合も想定され、個人情報の漏洩が心配であるとの意見があり、それを受けて要約筆記サークルの関係者から、守秘義務があり、個人のモラルに関する事も含め日頃研修を積んでいるので、安心をして欲しいとのお話もありました。

また、例え徳島市内に籍を置くサークルであっても、サークル会員は県下一円から参加をされているので、事前の話し合いで他市町村の方を派遣するなど、柔軟に対応できる事も分かりました。
 更に別の要約筆記サークルの関係者からは、要約筆記の研修をされる方が減少し、なかなか思うような活動につなげて行く事が難しい現状も説明され、今後の問題点も見えてきたように思います。

  現在県下で、要約筆記の個人派遣事業を利用されている難聴者は、10人余りではないかとの報告もあり、制度の周知が全然進んでいない事も浮き彫りとなり、本会の会員でもある長尾議員から、障害者手帳交付時に、派遣事業の内容を案内すると共に、連絡先等も明示するように働きかけをしていくことの提案がされました。

 今回、要約筆記を中心において、受ける側と行う側が参加をし、話し合うことにより、その中から見えてきたものがたくさんあったように思います。
 まず、最大の問題点は、両者の交流がない為に、お互いの意思疎通が上手に行われていないと言う事が分かりました。

 難聴者の皆さんからは、難聴者の為の要約筆記を希望する意見があり、要約筆記者のみなさんからは、研修を積んでも利用する難聴者が少なく活動が低迷化する等の意見がありました。辛口のご意見では、要約筆記者の入力スピードが遅く、リアルタイムの会話ができないなどの意見も出ました。
 入力の件に関しましては、速いスピードで会話全てを入力する全文入力もありますが、高齢の方には読みづらく、要約された入力の方が好まれる場合も少なくありません、ただ会話に支障をきたす入力スピードは、やはり改善を期待したいものです。

 その他色々な問題点や意見も出ましたが、今後難聴者と要約筆記者がもっともっと交流をして、お互いの事を理解することができれば解決できる問題ばかりであると確信致しました。

はじめて参加された方から、事故で難聴になった後、外出や人に会うことも億劫になっていたが、今回参加して良かった。これを機会に、どんどんと自分らしさを取り戻したいとの話もあり、大変嬉しく思いました。
聞こえない事への不安を抱えて参加されたと思いますが、要約筆記で情報保証がされていたため、このような思いになられたのではないかと思います。難聴者にとって、要約筆記者の存在や活動は、人間としての尊厳にまで影響を与える人権活動そのものである事を再確認させて頂きました。

徳島マラソンで、耳マーク付けて完走をされた方のお話や、本会に助成金が交付された話もしたかったのですが、あっと言う間に予定の時刻となり、次回への持ち越しとなりました。

現在徳島県では、難聴者と要約筆記者が一堂に会し、情報交換や交流をする場所や機会は皆無に近いと思います、そのために色々な弊害が生まれて来ています。
本会の活動の中に、両者の交流のための活動を盛り込む事が大切であると言うことを確認して例会を終了しました。

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